今月のテーマ 再び上昇する米長期金利 大手金融機関の好利回り債券に注目 |
米国の長期金利が再び上昇しています。背景には、インフレが依然として高い水準にあることや、米国経済の底堅さから、FRBによる利下げが進みにくいとの見方があります。さらに、米国の財政赤字や国債発行の増加に対する警戒感も、長期金利を押し上げる要因となっています。
金利が上昇すると、すでに発行されている債券の価格は下落しやすくなります。一方、これから債券を購入する投資家にとっては、以前より高い利回りで投資できる機会になります。
また、一般に金利が上昇する局面では、銀行の貸出金利や保有資産の運用利回りが、預金などの調達コストを上回って上昇することで、利ざやが改善する場合があります。ただし、実際の影響は、金利環境や各金融機関の資産・負債構成によって異なります。
大手金融機関が発行する米ドル建て債券には、発行体の信用力を重視しながら安定した利金収入を目指す普通社債や、より高い利回りが期待できる劣後債など、さまざまな選択肢があります。
今月は、金利上昇によって利回りの魅力が高まっている米ドル建て債券の中から、知名度と幅広い事業基盤を持つ大手金融機関の債券をご紹介します。
三菱UFJフィナンシャル・グループ 4.153% 2039年3月7日満期 米ドル建社債
ここがポイント
三菱UFJフィナンシャル・グループは、銀行、信託銀行、証券、カードなど、国内外で幅広い金融サービスを展開する日本最大級の金融グループです。国内の安定した顧客基盤に加え、海外にも幅広い事業基盤を有しています。
本債券は、2039年3月7日償還の米ドル建て利付債です。知名度と幅広い事業基盤を持つ金融グループの債券として、中長期で米ドル建ての利金収入を目指す方にとって検討しやすい銘柄です。
一方、残存期間が長いため、金利上昇時には債券価格の変動が大きくなりやすい点や、発行体の信用状況、為替相場の変動には注意が必要です。
- 銀行、信託、証券などを展開する日本最大級の金融グループ
- 国内外に幅広い顧客基盤と事業基盤
- 年4.153%の固定利率
- 中長期で米ドル建ての利金収入を目指す方向け
(※出所:発行体開示資料をもとに当社作成)
| 銘柄名 | 年利回り※1 | 残存年数※2 | 高リスク |
|---|---|---|---|
三菱UFJフィナンシャル・グループ 4.153% 2039年3月7日満期 米ドル建社債 | 約5.527% | 約12年5ヶ月 |
ジェー・ピー・モルガン・チェース・アンド・カンパニー米ドル建劣後社債 5.576% 2036年7月23日満期
ここがポイント
ジェー・ピー・モルガン・チェース・アンド・カンパニーは、世界有数の総合金融サービス企業として事業を展開する大手金融グループです。個人・法人向け銀行業務から金融市場業務まで、幅広い事業基盤を有しています。
本債券は、年5.576%の固定利率が設定された米ドル建て劣後社債です。大手金融機関の幅広い事業基盤に着目しながら、米ドル建てで一定の利金収入を目指す方にとって検討対象となる銘柄です。
一方、劣後社債は、発行体の破綻・清算時における元利金の支払順位が一般的な債券より低い商品です。また、初回コール日に期限前償還される保証はなく、発行体の信用状況、金利および為替変動にも注意が必要です。
- 世界有数の総合金融グループ
- 銀行、カード、資産運用など幅広い事業基盤
- 年5.576%の固定利率(初回コール日まで)
- 2036年7月23日満期の米ドル建て劣後社債
- 米ドル建てで一定の利金収入を目指す方向け
- 一般的な債券より元利金の支払順位が低い
(※出所:発行体開示資料をもとに当社作成)
| 銘柄名 | 年利回り※1 | 残存年数※2 | 高リスク |
|---|---|---|---|
ジェー・ピー・モルガン・チェース・アンド・カンパニー米ドル建劣後社債 5.576% 2036年7月23日満期 | 約5.657% | 約8年9ヶ月 |







